「やりたいこと」は毎年のようにリストにして作っているのだけれど、ほとんど達成できていない。
そんな人って結構多いのではないでしょうか。
「やりたいこと」のリストの中身は本来やりたくて仕方のないものばかりなのに、何故か取り掛かれないし、達成できない。
謎ですよね。
では、その「謎」の答えになるものをお教えしましょう。
それは『やらないことリスト』を一緒に作っていないからです。
では何故「やらないことリスト」を作ると「やりたいこと」が達成できるのでしょうか。
それについては次の章から説明していきます。
また「やらないことリスト」の決め方も解説していきますので、是非最後までお付き合いください。
「やらないことリスト」について
1.「やりたくないこと」とは別な点に注意
「やらないことリスト」とは今現在はやっていることだけど、今後はやらないと決めたものをリストにしたものです。
ここでよく勘違いがありますが、「やらないことリスト」の中身は「やりたくないこと」とは違う点に注意して下さい。
少しややこしくなりますが、「やらないことリスト」は「やりたいこと」を達成するために、やらないことを決めます。
つまり、目標を成し遂げるために、今現在は不要となるものを排除するのです。
それとは別に「やりたくないこと」は単純に今も未来にもやりたくないことなので、「やらないことリスト」とは無関係です。
というか、「やりたいこと」を達成する過程で、きっと「やりたくないこと」をしなければならない状況も出てくると思います。
それをクリアしなければならないので、今は「やらないことリスト」と「やりたくないこと」は別物だと思っておいて下さい。
2.「やらないことリスト」を作るメリット
「やらないことリスト」を作ることでかなりのメリットを受けることができます。
- 時間に余裕ができる
- 支出を減らすことができる
- 情報の量を減らすことができる
僕の経験で以上の3つが得られる大きなメリットだと感じています。
その中でも「情報の量を減らすことができる」は一見デメリットにも思えますが、実はこれが一番のメリットだと僕は考えています。詳しくは次で説明をします。
3.「やりたいこと」のはずなのに取り掛かれない「謎」
恐らくこの記事を読んでくれている方々が「やらないことリスト」を作るにあたって、最初にリストに加えるものがあるはずです。
それはテレビの視聴時間の削減や、SNS、YouTube、Netflixなどの動画配信サービスの利用時間の削減です。
なぜなら現代人はこれらを使用している時間が、一日の中でかなりの割合を占めているからです。
そしてこれらから得られる情報の量が多すぎて僕たちの脳では処理がしきれていないのです。
それが脳疲労の原因になっています。
現代人が一日に触れる情報の量は、江戸時代の人が得る情報の一生分と言われています。
このことからも脳へかなりの負担になっていることがうかがえます。
そして、この記事の冒頭で述べた、『本来やりたくて仕方のないものばかりなはずの「やりたいこと」に何故か取り掛かれないし、達成できない。』という謎。
この謎の答えがこの情報過多によって引き起こされる「脳疲労」なのです。
この脳疲労があるせいで、本来はやりたくて仕方がないはずの「やりたいこと」がエネルギー不足で取り掛かれないし、達成できないという訳です。
「やらないことリスト」の作り方
1.「やらないことリスト」を決めよう
では「やりたいこと」が達成できない原因が分かったところで、この記事の目的である「やらないことリスト」を作っていきましょう。
僕自身が「やらないことリスト」を作るにあたってとても参考になった考えがあります。
その考えに関しては別記事の哲学者ハイデガーから学んだ「死んだ気になれば、なんだってできる」ということに詳しい内容を書いていますので、良ければそちらも併せてお読みください。
この記事に参考になった考え方が書いてあるのですが、簡単に説明すると「明日自分は死ぬ」という仮説を立てるということです。
もし仮に、明日自分が死ぬことが分かっていたら、今日と同じ一日を過ごすだろうか?
もし仮に、明日自分が死ぬことが分かっていたら、YouTubeなんか観ているだろうか。
そんな風に考えていくと「やらないことリスト」がとても作りやすくなります。
以下は僕がこの考え方で作った「やらないことリスト」です。
やらないことリスト
- 服のレパートリーを増やさない(考える時間を減らす)
- ゲームをしない
- 夜19時以降はスマホ・PCを触らない
- 気に入った物以外は絶対に買わない
- 座りっぱなしで記事を書かない(体が疲れるため)
- Youtubeはチュートリアル系しか見ない(最短で物事を進めたいため)
- 映画を見ない
- 人の為にならないことはしない
- 偉そうな態度をとらない
- 無駄遣いしない
参考にできるところがあれば取り入れてみて下さい。
ちなみにこの「やらないことリストは」一気に実行すると失敗する可能性が高くなります。
僕は一度それをやってしまっているので、二回目からはまず一週間かけてゲームを辞め、次の一週間でスマホとPCを、さらに次の一週間でYouTubeを、といった形でトータル一か月くらいかけて実行しました。
一度にやってしまうとストレスが爆発してしまうので、おすすめできません。
徐々に「やらないこと」を増やしていくことで、「これ別に生活に無くても平気だ」と思えるようになっていきますので、ゆっくり、マイペースでやることをおすすめします。
最後に
今回の記事と関連のある別記事を載せておきますので、興味のある方は併せてこちらもお読みください。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
本文では書きませんでしたが、僕自身が年初めに「やりたいこと」にあげたのが「ブログで記事を書いてみる」ということでした。
そのためには色々と学ぶことが多く、多くの時間が必要だと感じて、一日の中で多くの割合を占めていた娯楽関係を「やらないことリスト」に加えました。
「やらないことリスト」を実行して半年近く経ちますが、今では全くスマホを触っていませんし、YouTubeも自分の動画をアップする以外ではほとんど閲覧していません。
携帯料金のプランを安いものに変更できたので、金銭的な余裕ができました。
動画や映画を観なくなったので、時間に余裕ができました。
情報の遮断ができたおかげで、心に余裕ができました。
やってみると良いことばかりな「やらないことリスト」を是非皆さんにも体験してほしいなと思います。
みなさんにも色々な『余裕』が生まれることを願っています。