みなさん、こんにちは。
唐突ですが、少しだけ僕の話をさせて下さい。
僕自身、社会人となってからADHDだと医師から診断を受けました。
職場では簡単な作業ができずに、「人と比べて自分は劣っている」と思っていました。
例をあげるなら、僕は電話対応がとにかく苦手です。
電話先の方が「会社名」と「所属課」、「名前」を伝えてくれるのですが、「会社名」をメモしていると、後の「所属課」と「名前」が全く頭に入ってこない。
それで何回も聞き直して、相手側には本当に迷惑をかけていたと思います。
それだけやってもまだ「名前」を間違えて伝えていたりすることが頻繁にありました。
なぜ他の人が普通にできることが、僕にはできないのだろうって毎日悩み、体調を崩したことが原因で病院にて診察を受けました。
その時に僕は自分自身がADHDであることが分かりました。
そしてこの悩みの原因がADHDの症状であることが分かったのです。
その時、心がだいぶ楽になりました。
「僕は人より劣っていたわけではない」と分かったからです。
ADHDの人は脳の前頭前野に問題があるとされています。
この前頭前野は短期記憶を処理するところなので、僕らADHDの人は同時に他の動作をすることが苦手みたいなのです。
先ほどの僕の例だと「メモを取りながら相手の名前を覚えておく」という作業がこれにあたります。
しかし幸いなことにこの短期記憶はスウェーデンのカロリンスカ大学の研究で、鍛えることで改善が図れるらしいのです。
それならやってみるしかないですよね。
しかし、いくら探してもこの短期記憶を鍛えるための教材が無かったんです。
ゲーム形式でできるアプリもない。
無いなら、どうするか。
作っちゃえ。
という訳で、一か月間HTMLとCSS、そしてJavaScriptを猛勉強して、短期記憶を鍛えることができるウェブアプリケーションを作りました。
前説が長くなりましたが、ここからは『短期記憶を鍛えるアプリ』の遊び方を説明しますね。
目次
短期記憶を鍛えて改善しよう
遊び方
こちらのURLをクリックして頂けるとウェブアプリのページに飛びます。(リンク先はGitHubページなので安心してください)
参考
ワーキングメモリーを鍛えよう!Train your working memory!
レスポンシブに対応しているのでPCとスマートホンの両方で遊ぶことが可能です。
サイトに飛ぶと、このような画面になります。

短期記憶を鍛えるアプリの画像1
ここでも説明しますが、遊び方はトップページにも書いてあるので一度目を通してください。
ゲーム全体としてはランダムなn桁の数字が画面に表示されます。
トップページではその表示される桁数を選択します。
選択できる桁数は今のところ6~10桁です。
水色の6から10と書かれているボタンをクリック(スマホはタップ)するとスタート画面に移ります。
今回は6桁を選択した時を例にして説明します。

短期記憶を鍛えるアプリ、ゲームスタートの画面の画像
真ん中に表示されている水色の「START!」ボタンをクリック(スマホはタップ)するとゲームスタートが開始します。

6桁を選択した時の第一問の画像
今回は6桁を選択しているので、ランダムに生成された6桁の数字が表示されています。
この数字が約4秒間表示されるので、逆向きに暗記してください。
今回の場合だと表示されている数字が「914884」なのでその逆向きである「488419」と暗記して下さい。

逆向きに暗記した数字を入力している画像
ランダムな6桁の数字が表示されてから4秒経つと、数字を入力するボックスが表示されます。
そこに逆向きに暗記した数字を入力してください。
入力を終えたらPCではエンターキーを、スマホでは改行ボタンを押すと正誤判定に移ります。

スマホでの数字入力の仕方
もし入力した数字が正解なら「正解」、不正解なら「不正解」の文字が2秒間表示されます。

正誤判定の画像
その後再びランダムな数字が表示されます。
この流れで、全部で5問出題されます。
あまり多くを出題しても、集中力が続かないなと個人的に感じたので5問にしています。
もっと遊びたい方は何度も挑戦して下さい。
そして、全問正解出来たら一つ上の桁数にも挑戦して下さい。
マックスで10桁ですが、8桁以上ができれば短期記憶に問題はないと思うので、是非8桁以上にも挑戦してみて下さい。
最後に
今回このアプリを作るあたって一か月間猛勉強しました。
特にJavaScriptの非同期処理にはとても頭を悩まされました。
でも、一か月間猛勉強すればこんな僕でも、このレベルのアプリならプログラムで作れることが分かり、自信になりました。
もし、プログラミングに興味のある方は一度、一か月間猛勉強してみると良いと思います。
きっと僕以上のものが作れると思いますよ!
個人的にとても有意義な一か月間になりました。
今後はPHPの学習もやっていきたいと考えていますので、また他にアプリを作ったらこのブログに載せたいと思います。
また今回のアプリはADHDの方に向けたものとなっていますが、そうでない方にも遊べる内容となっていますので、是非遊んでみて下さい。